コンサートに来て頂いた方から、嬉しいメールを頂いたので、今日は、私が感じた事をお答えしようと思います。
メールには、
エスクアロについてのサメ🦈は逃げられたのでしょうか?
また、音楽に触れる生活ができると思うと、楽しみです。 と書かれてました。ご質問ありがとうございます。
ピアソラ・エスクアロ鮫について
エスクアロとはスペイン語で「鮫」のことで、ピアソラがウルグアイの避暑地で休暇中に作曲しました。鮫釣りが趣味だったというピアソラは、共演仲間をよく誘って遊んでいたそうです。
スポーツフィッシングとして、チョウザメを釣っていたそうですが、チョウザメは、1-4mの大きさもあります。人くらいあるサメとの格闘を是非、想像して下さい。
オリジナルは、バイオリンとピアノです。
4/4を2小節単位で進行していて、突然のリズム変更や不意打ちの2拍休みなど、鮫の予測不可能な不気味さを表しています。きらめき海、次々と襲って来たり、潜って陰を潜めたり、突然姿を表したりして、駆け引きの緊張感を見事に表しています。最後の結末は、一体どうなるでしょう。
コンサートでは、ここまでを解説して、演奏を聴いて頂きました(^^)
さて、鮫は、逃げられたのか?
ここからは、私の想像でのお話です。
この曲に取り組んでいた時は、ヘミングウェイの老人と海の格闘を思い出したりしていました。
エスクアロも、海(ピアノ)、そして、鮫と釣り人(サックスが一人二役と言った感じ)との格闘、駆け引きを現していると感じます。
色々あって、最後のシーンからは、
練習番号Kからクライマックス突入です。針が鮫にかかり、釣れて、すごい力で引っ張っている。
Lからサックスの即興。ここからが、鮫と釣り人の我慢大会。逃げたい鮫と捕らえたい釣り人。どちらも、一歩も引かず、互いにグイグイ引っ張っています。
Mから、サックスとピアノトリル。さて、この結末は?と促し、
最後に、サックスが現れます。
鮫は、釣り人の前に姿を現し、遂に捕らえられた!
釣り人目線で見ていますが、鮫から見たら、どうだったでしょうか。
答えを知りたい!真剣に聴いて頂き、お客様の心に残る演奏が出来て、嬉しく思います。
感じ方は、人の数だけあると思います。
是非、お話を考えながら、聴いてみて下さい♪
写真は、お風呂で可愛がっている、うちのエスクアロです。よろしくお願いします。