レは、異名同音で、ドダブルシャープであり、ミダブルフラットである。
異名同音のひっかけ問題、皆様、解けましたか?
答えは、
① は、ミ♯=ファ でした。
ミから半音上げる黒鍵は、ありませんが、お隣同士の関係は、半音です。
② は、ド♭=シ でした。
こちらも、ドから半音見下ろす黒鍵は、ありませんが、お隣同士の関係は、半音です。
今回は、シャープに更にシャープをつける、ダブルシャープとフラットに更にフラットをつけるダブルフラットについて話して行きましょう。
シャープにシャープをつけるとは、
半+半=全音上げる と考えます。
ドダブルシャープ = レ ですね。
フラットにフラットをつけるとは、
−半+−半=全音下げる と考えます。
ミダブルフラット = レ ですね。
レは、ドダブルシャープ、ミダブルフラットと言い表す事が出来るのです。
異名同音ですね!
⭐︎ダブルシャープ、ダブルフラットは、臨時記号としてのみ登場します。
臨時記号のルールを確認して下さいね。
ルール①
その小節内のみ有効
ルール②
1オクターブ以上離れている音は無効
ルール③
同じ小節内で同じ高さの音であればト音記号でもへ音記号でも有効
ルール④
小節をまたいでタイで結ばれたとき、タイが終わるまで有効
⭐︎では、どんな時に、この記号は、登場するのでしょうか。
それは、調号で、既にシャープがついていて、更に、半音上げたい時に、使用されます。
こんな時に、登場します。
ダブルシャープは、短音階で、登場します。
・嬰ト短調 G♯マイナー
調号♯5コ
6音目ミから7音目ファダブルシャープ
ファは、既に調号で♯をつける必要があり、更に
短音階の際、6音目から増2度で7音目に上る為には、もう半音上げなければなりません。
・嬰ニ短調 D♯マイナー
調号♯6コ
6音目シから7音目ドダブルシャープ
ドは、既に調号で♯をつける必要があり、更に
短音階の際、6音目から増2度で7音目に上る為には、もう半音上げなければなりません。
ダブルシャープ、ダブルフラットの存在意義は、「どの音の高さを変化させたのかを示すために必要である」だからです。
他の変化記号の目的と同じです。
ダブルシャープとダブルフラット。
全音上げる、下がるって、すごい段差に感じますよね。
サックスは、調号が多い楽譜も沢山あります。
クラシックの楽譜ですと、臨時記号での表記で、しっかり転調記号でのお知らせ、境目がないまま、転調している場合もあります。
何処から、影響して、ダブルシャープになっているのだろう?もしくは、ダブルフラットになっているのだろう?と探してみて下さいね!