サックス半音階の運指を覚えるには

サックス半音階の運指を覚えるには

サイドキーは、ちょうど良いところにあるボタン

サックスを習い始めて、サックスの運指は、リコーダーの運指に似ているから簡単!と思っていたら、半音階で、いろいろなボタン出てきたー。あっちもこっちも押す所いっぱい。指先以外の操作もある・・・と壁にぶち当たる方も、いると思います。
今回は、キーシステムの仕組みから、サックスの半音階運指について、考えようと思います。
・運指で音程の高低差を出すとは。
最初に、基本原理。管が長いと低い音が鳴り、管が短いと高い音が出るます。
私達の普段の生活でも、目にしていますね。
例えば、管が長いフルートと管が短いピッコロ。
短いピッコロは、フルートより高い音が鳴ります。
例えば、トロンボーンのスライドを伸ばしたり、縮めたりするグリッサンドの動作。
スライドを伸ばすと、段々音が低くなります。
例えば、サックスのチューニングで、マウスピースを抜き刺しする時。これは、音程が低い時に、マウスピースを入れますが、管を短くする作業です。反対に、音程が高い時には、マウスピースを抜きますが、管を長くする作業と言えます。
・次に、管に穴を空けて、キーをつけて、開閉出来る仕組みについて。
トロンボーンは、具体的な管の伸縮作業で音程を操作しますが、それ以外の管楽器は、キーもしくは、ピストンによる、管の穴の開閉数や開閉箇所によって、音程を作り出しています。
いっぱい穴が空いていると高い音、いっぱい穴を閉じていると低い音。
真ん中のドと1番低いドでは、閉じるキーの数が違いますね。
・そして、ここからが、本題。サックスの半音階キーシステムは、元の音から半音上げるとするシャープ系で作られています。
観察してみて下さい。
サックスの運指は、同じようにボタンを押す動作でも、キーを閉じる作業とキーを開く作業をしています。
⭐︎キーを閉じる作業の音
初めに習う、ドレミファソラシド
指先を動かして開閉するエリアに、キーも配列されています。
シラソファミレドと押して頂くと、順番に音が下がって行きますね。これは、管を長くしていると眺められますか?
⭐︎キーを開く作業の音
ド♯レ♯ファ♯ソ♯ラ♯
この音達は、サイドキーや開閉位置を変えて、操作します。手のひらや指先以外でも、操作することに、初めは驚きますね。
ド♯は、ドの運指+左手小指ド♯キー
左手小指のボタンを押した時、キーは開いています。
中音ド♯は、全開と呼ばれる運指です。ドから、左手中指を外して、穴を開けたと考えます。
レ♯は、レの運指+右手小指
右手小指のボタンを押した時、キーは開いています。
ソ♯は、ソの運指+左手小指ソ♯キー
左手小指のボタンを押した時、キーは開いています。
ラ♯は、ラの運指+右手6番サイドキー
右手6番サイドキーのボタンを押した時、キー開いています。
このように見て頂くと、元の音から、ボタンを押して半音上げる動作をしている事に気づいて頂けると思います。
ファ♯は、ファの運指で、右手人差し指を中指に変える。でした。
これは、開閉位置を変えて、半音を作っています。
サイドキーは、実に良く計算された位置に配置されていて、長く練習しているうちに、手に馴染んできます。
半音階は、♭読みも出てきて混乱してしまいますが、ここは、異名同音。新たに増えた音数は、5個と少ないのです。頑張って下さい!
まずは、半音階上行型をゆっくり練習して、運指の押す順番を覚えましょう。(手を作ります。)
楽譜も、半音階上行型は、元の音に♯をつけて進行します。
この手(手順)を作れたら、下行型に移ってみて下さい。
半音階上行型を覚えよう

半音階上行型を覚えよう